映画『バイオハザードIV アフターライフ』:クローンと再会、新たな始まり

2010年に公開された『バイオハザードⅣ アフターライフ』は、シリーズ初の3D作品として、全く新しい映像体験を提供しました。前作『バイオハザードIII』のラストから物語は始まり、アリスは東京のアンブレラ社本部へと向かい、ウェスカーとの宿命の対決に挑みます。本作では、シリーズの主要キャラクターであるクレア・レッドフィールドと、ゲームの人気キャラクター、クリス・レッドフィールドが再会。兄妹の絆が、絶望的な状況下で希望の光となります。監督には、シリーズの生みの親であるポール・W・S・アンダーソンが再びメガホンをとり、壮大かつ緻密なアクションシーンを描き出しました。Amazonプライムビデオで配信されており、臨場感あふれる映像で、終末世界でのサバイバルを体感できます。
概要・原題
- 原題: Resident Evil: Afterlife
- 公開年: 2010年
- ジャンル: SF、アクション、ホラー
- 上映時間: 97分
- 監督: ポール・W・S・アンダーソン
- プロデューサー: ロバート・クルツァー、ジェレミー・ボルト、ポール・W・S・アンダーソン
- あらすじ: T-ウイルスの感染は地球全土に広がり、世界は砂漠と化していた。前作のラストで、アンブレラ社に復讐を誓ったアリスは、東京のアンブレラ社本部を襲撃。アルバート・ウェスカーとの激しい戦闘の末、超能力を失い、再び孤独の身となる。生き残った生存者を探し、安全な場所「アルカディア」を目指していたアリスは、偶然にも行方不明だったクレア・レッドフィールドと再会する。しかし、クレアは記憶を失っており、アリスは彼女を助けながら、ロサンゼルスに存在すると思われていた安息の地「アルカディア」へと向かう。しかし、そこは既に、おびただしい数のゾンビがはびこる死の街と化していた。
あらすじ
前作のラストで、世界中に散らばったアリスのクローンたちと共にアンブレラ社への復讐を誓ったアリス。彼女は東京のアンブレラ社本部を襲撃し、アルバート・ウェスカーとの激しい戦いに挑む。しかし、アリスはウェスカーによって超能力を無力化され、再び普通の人間へと戻ってしまう。その後、アラスカに隠された「アルカディア」という安全な場所を求めて旅を続けていたアリスは、記憶喪失に陥っていたクレア・レッドフィールドと偶然再会する。アリスはクレアを助け、ロサンゼルスに向かう。そこで彼らは、刑務所に立てこもる生存者たちと出会う。刑務所は大量のゾンビに囲まれ、孤立無援の状態だった。アリスたちは、刑務所から脱出し、真の「アルカディア」を目指すことになる。しかし、彼らの行く手には、新たな脅威と、アンブレラ社の罠が待ち受けていた。
キャスト
- アリス:ミラ・ジョヴォヴィッチ
- クレア・レッドフィールド:アリ・ラーター
- アルバート・ウェスカー:ショーン・ロバーツ
- クリス・レッドフィールド:ウェントワース・ミラー
- アンジェラ・アシュフォード:スペンサー・ロック
- ルター・ウエスト:ボリス・コジョー
- キミ:中島美嘉
- 備考:シリーズの生みの親であるポール・W・S・アンダーソンが再び監督を務め、シリーズを新たな方向へと導きました。また、日本版にはタレントの中島美嘉がカメオ出演し、話題となりました。
主題歌・楽曲
受賞歴
- 詳細情報なし
撮影秘話
『バイオハザードⅣ アフターライフ』は、シリーズ初の3D作品として、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』でも使用された最先端の3Dカメラシステム「Fusion Camera System」が導入されました。これにより、観客はこれまでにない臨場感と没入感を味わうことができました。撮影は主にカナダのトロントで行われ、ロサンゼルスの街並みを再現するために大規模なセットが組まれました。また、ウェントワース・ミラーは、役作りのために肉体改造を行い、ゲームのクリス・レッドフィールドのイメージを忠実に再現しました。アリスとウェスカーの戦いのシーンは、ワイヤーアクションやVFXを駆使し、非常にダイナミックな映像に仕上がっています。
感想
『バイオハザードⅣ アフターライフ』は、これまでのシリーズとは一線を画す、壮大な3Dアクション映画です。超能力を失ったアリスが、再び人間として戦う姿は、彼女の強さと人間性を際立たせます。クレアとクリスの兄妹再会は、物語に感動的な要素を加え、シリーズファンを喜ばせました。アクションシーンは非常に凝っており、特にウェスカーとの戦闘は、シリーズ屈指の迫力です。3Dで観ることで、ゾンビが画面から飛び出してくるような恐怖と、アクションの臨場感を味わうことができます。
レビュー
肯定的な意見
・「3Dの映像がとにかくすごい。ゾンビ映画の新たな可能性を感じた。」
・「クリス・レッドフィールドが登場してくれて、ゲームファンとして感無量。」
・「ウェスカーが最強の敵として立ちはだかる展開に興奮した。」
否定的な意見
・「3Dに特化しすぎて、ストーリーが薄く感じられた。」
・「アクションシーンがゲームの模倣になってしまい、独自性が薄れた。」
・「アリスの超能力が失われたのは残念だった。」
考察
アリスの超能力と人間性
本作でアリスは超能力を失いますが、これにより彼女は再び人間としての弱さと、それでも生き抜く強さを手に入れます。超能力に頼らず、自身の身体能力と知恵で強敵に立ち向かう姿は、彼女のヒロインとしての魅力を再確認させます。この変化は、シリーズ全体を通してのアリスの成長を描く上で、重要な転換点となりました。
アルカディアの真実
映画の冒頭で生存者たちが希望の地として目指していた「アルカディア」は、実はアンブレラ社が作り出した罠でした。これは、希望が絶望に変わるという、終末世界を描く上で重要なテーマを提示しています。しかし、アリスたちはこの罠を乗り越え、新たな希望を見つけ出します。それは、人々が力を合わせることで、どんな困難も乗り越えられるというメッセージを伝えています。
※以下、映画のラストに関する重大なネタバレが含まれます。
未視聴の方はご注意ください。
ラスト
アリスたちは、ウェスカーの罠を乗り越え、ついにアルカディアに辿り着きます。しかし、そこはアンブレラ社の巨大な研究船であり、ウェスカーの指揮の下、新たなゾンビやクリーチャーが作られていました。アリスはウェスカーと最終決戦を繰り広げ、彼を倒すことに成功。しかし、その直後、ジル・バレンタインがアンブレラ社の洗脳装置を付けた状態でアリスたちの前に現れます。彼女の登場は、次の戦いの始まりを予感させ、物語は次の章へと続いていきます。
視聴方法
DVD&Blu-ray情報
まとめ
『バイオハザードⅣ アフターライフ』は、シリーズ初の3D作品として、その映像美と迫力で観客を圧倒しました。アリスの超能力喪失と再会、そして新たな脅威の登場は、物語に深みを与え、シリーズをさらに面白くしました。アクション映画としても、ホラー映画としても楽しめる本作は、シリーズファンはもちろん、新たな映画体験を求めている方にもおすすめです。ぜひ、Amazonプライムビデオでこの壮大な物語をお楽しみください。
映画のジャンル
SF、アクション、ホラー
- ミラ・ジョヴォヴィッチ
- クリス・レッドフィールド
- ウェントワース・ミラー
- 3D映画
- アクション映画
- ゾンビ映画
- Amazonプライムビデオ