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映画『アナベル 死霊人形の誕生』:呪いの人形の起源を描く最恐前日譚

 

映画『アナベル 死霊人形の誕生』:呪いの人形の起源を描く最恐前日譚

映画 アナベル 死霊人形の誕生 のポスター

映画『アナベル 死霊人形の誕生』(英題: Annabelle: Creation)は、『死霊館』ユニバースにおける最恐の人形アナベルの誕生秘話を描く前日譚です。舞台は12年前に幼い娘を亡くした悲劇に見舞われた人形師サミュエルとその妻エスターが暮らす古い館。彼らは閉鎖された孤児院から6人の少女たちとシスターを受け入れますが、館の奥には人形師が作った呪いの人形<アナベル>が封印されていました。好奇心と怪現象に導かれ、脚の不自由な少女ジャニスが封印を解いてしまったことから、人形に憑依した悪霊が少女たちを次々と襲い始めます。逃げても、捨てても、憑いてくるアナベルの容赦のない呪いと、悪霊の恐ろしい目的が明らかになる、緊迫感あふれるホラー作品です。

 

 

 

 

概要・原題

 

  • 原題: Annabelle: Creation
  • 英題: Annabelle: Creation
  • 公開年: 2017年
  • 上映時間: 109分
  • ジャンル: ホラー、オカルト、サスペンス
  • 監督: デイビッド・F・サンドバーグ
  • 脚本: ゲイリー・ドーベルマン
  • 制作国: アメリカ合衆国
  • 備考: 『アナベル』シリーズの2作目であり、『死霊館』ユニバースでは『アナベル』より前の出来事を描いた前日譚(プリクエル)にあたります。

 

あらすじ

 

人形師サミュエル・マルティンスとその妻エスターは、交通事故で愛娘アナベル(通称ビー)を亡くし、深い悲しみの中にいました。12年後、彼らは閉鎖された孤児院のシスターと6人の少女たちを自宅に受け入れ、館は久しぶりに活気を取り戻します。しかし、脚に障害を持つ内気な少女ジャニスは、館の不気味な雰囲気に怯え、ある晩、鍵が掛けられた部屋にある、呪われた人形<アナベル>を見つけてしまいます。それは、娘を失った悲しみから悪霊と契約してしまった人形師夫婦の過去と深く結びついていました。封印を解かれたアナベルは、まず肉体的な弱みを持つジャニスを執拗に狙い、彼女に取り憑こうとします。少女たちは、容赦のない悪霊の猛攻から生き延びるため、必死に抵抗を試みますが、恐怖は加速していく一方でした。

 

キャスト

 

  • シスター・シャーロット: ステファニー・シグマン
  • ジャニス: タリタ・ベイトマン
  • リンダ: ルル・ウィルソン
  • サミュエル・マルティンス(人形師): アンソニー・ラパリア
  • エスター・マルティンス(人形師の妻): ミランダ・オットー
  • ナンシー: フィリッパ・クーサード

 

主題歌・楽曲

 

  • 特記事項: 音楽はベンジャミン・ウォルフィッシュが担当しました。彼は、静寂と突然の爆音、不協和音を巧みに組み合わせることで、観客を常に不安な状態に置くことに成功しています。特に、悪霊が現れる瞬間に使用される甲高いサウンドや、人形の出現を予期させる不気味なメロディは、ホラー映画としての緊張感を最大限に高めています。

 

受賞歴

 

  • 特記事項: 本作は、批評家からも観客からも高く評価され、それまでの『アナベル』シリーズの評価を覆しました。特に監督のデイビッド・F・サンドバーグは、Jホラーを彷彿とさせる静かな恐怖演出と、古典的なジャンプスケア(飛び道具)を組み合わせる手腕が絶賛されました。この成功により、彼は『死霊館』ユニバースにおける重要人物の一人となりました。

 

撮影秘話

 

  • デイビッド・F・サンドバーグ監督は、自身がYouTubeでショートフィルムを制作していた経験から、光と影の使い方が非常に巧みであり、本作では古い館の薄暗さと影を利用した視覚的な恐怖演出が多用されました。
  • 人形アナベルの登場シーンは、CGをほとんど使わず、人形自体の不気味なデザインと、照明、カメラワークによって恐怖を生み出しています。また、アナベル人形は複数体存在し、撮影シーンによって使い分けられました。
  • 少女役のキャスト、特にジャニスを演じたタリタ・ベイトマンとリンダを演じたルル・ウィルソン(『ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~』でも活躍)の演技は、プロデューサーのジェームズ・ワンから高く評価されています。

 

感想

 

アナベル 死霊人形の誕生』は、呪いの人形アナベルの起源という、ホラーファンにとって最も興味深いテーマを、期待以上のクオリティで描き切った傑作です。監督のデイビッド・F・サンドバーグは、古い洋館という閉鎖的な空間を舞台に、巧みなカメラワークと音響効果で、観客を絶え間ない緊張状態に引き込みます。悪霊の恐ろしさだけでなく、孤児の少女たちが持つ孤独や不安といった心理的な側面も丁寧に描かれており、単なる驚かしで終わらない深い恐怖を提供しています。特に、アナベル人形がどのようにして誕生したのか、そして『死霊館』ユニバースに繋がるラストは鳥肌ものです。

 

レビュー

 

肯定的な意見

・「『死霊館』ユニバースの中でもトップクラスの恐怖。ジャンプスケア(飛び道具)が効果的で、古典的なホラー演出が秀逸だ。」

・「アナベル人形の起源を、悲劇的な親の愛と悪魔との契約という形で美しく、かつ恐ろしく描ききった。ストーリーテリングが非常に優れている。」

・「少女たち、特にジャニスとリンダを演じた子役たちの演技が素晴らしく、観客は彼女たちの恐怖に強く共感できる。」

否定的な意見

・「物語の後半、悪霊の姿が具体的に見えすぎるため、前半の心理的な恐怖感が薄れてしまった。」

・「ジャンプスケアの頻度が高く、心臓が弱い人には耐えられないかもしれない。」

・「プロットの一部が強引で、なぜ悪霊が特定の行動をとるのかの理由付けが弱いと感じる部分がある。」

 

考察

 

悪霊の巧妙な手口

アナベルに憑依した悪霊は、まず娘を亡くした人形師夫婦の悲しみに付け込み、彼らに「娘の魂が人形に宿った」と錯覚させます。その後、館にやってきた肉体的にも精神的にも弱い立場の少女ジャニスを標的にします。悪霊は、物理的な力だけでなく、人の心の弱さや悲しみを逆手に取るという、非常に巧妙な手口で人間を追い詰めており、この点が単なるモンスターホラーとは一線を画しています。

 

アナベル人形の誕生秘話

本作では、なぜアナベルがあの不気味な形になったのか、そしてなぜあれほど強力な呪いを持つのかが明確に描かれます。人形師のサミュエルが娘のために作った人形に、悪霊が「娘の魂のフリをして」取り憑き、それが封印されたにもかかわらず、新たな犠牲者(ジャニス)を見つけることで、呪いが次の段階へ移行する過程が描かれます。これにより、アナベルは単なる怖い人形ではなく、親の悲劇的な愛が招いた「悲しみの代償」としての重い意味を持つことになります。

 

 

※以下、映画のラストに関する重大なネタバレが含まれる可能性があります。
未視聴の方はご注意ください。

 

ラスト

 

悪霊に取り憑かれたジャニスは、マルティンス夫妻やシスター、そして少女たちを次々と襲撃し、館は地獄絵図と化します。最終的に、ジャニスは地下室で追いつめられますが、悪霊はジャニスの身体を完全に支配し、彼女は壁の穴を通り抜けて逃走します。その後、ジャニスは行方不明となり、マルティンス夫妻も館で悲劇的な最期を迎えます。ラストでは、ジャニスが悪霊に憑依されたまま、別の家庭に養子として引き取られ、「アナベル」という名で育てられることが示されます。そして、この「アナベル」こそが、数年後、ヒギンズ夫妻の娘となり、『アナベル』一作目の冒頭でカルト集団の凶行に加わる娘であることが示唆されます。これにより、呪いの人形の物語は『アナベル』一作目へとシームレスに繋がり、このユニバースの奥深さを印象づけます。

 

視聴方法 

 

 

DVD&Blu-ray情報

 

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まとめ

 

アナベル 死霊人形の誕生』は、呪いの人形の起源を圧倒的な恐怖と緻密なストーリーテリングで描き切った、ホラー映画史に残る傑作です。悲劇と悪霊の巧妙な罠、そして少女たちの切実なサバイバルが交錯するこの物語は、観客を最後まで釘付けにします。単なる続編や前日譚としてではなく、一つの独立したホラー作品としても非常に完成度が高いです。これから『死霊館』ユニバースを観始める方にも、コアなホラーファンにも、自信をもっておすすめできる最恐の一本です。

 

映画のジャンル

 

ホラー、オカルト、サスペンス