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映画『殺人狂騒曲 第9の生贄』:19世紀ロシアを揺るがす連続猟奇殺人!五芒星に隠された驚愕の真相と魔術の影

 

映画『殺人狂騒曲 第9の生贄』:19世紀ロシアを揺るがす連続猟奇殺人!五芒星に隠された驚愕の真相と魔術の影

映画 殺人狂騒曲 第9の生贄 のポスター

2019年にロシアで製作された『殺人狂騒曲 第9の生贄』(原題: Devyataya / The Ninth)は、帝政ロシア時代のサンクトペテルブルクを舞台にしたゴシック・ミステリーです。美女ばかりを狙った凄惨な連続殺人事件と、そこに浮かび上がるオカルト儀式の謎を、型破りな警部とイギリスから来た霊媒師が追う姿を描きます。シャーロック・ホームズのような本格推理の要素と、魔術的でダークな世界観が融合したエンターテインメント作品です。

 

 

 

 

概要・原題

 

  • 原題: Devyataya (The Ninth)
  • 公開年: 2019年(ロシア)、2020年(日本)
  • 上映時間: 99分
  • ジャンル: ミステリー、サスペンス、ホラー
  • 監督: ニコライ・ホメリキ
  • 製作国: ロシア

 

あらすじ

 

19世紀後半、サンクトペテルブルク。都市の活気とは裏腹に、美女を標的にした凄惨な連続殺人事件が市民を恐怖に陥れていました。事件の捜査を担当するのは、鋭い洞察力を持つが周囲からは変わり者扱いされている警部ロストフと、その忠実な相棒ガニン。4人目の犠牲者の検死中、ロストフは彼女の体内から、不気味なシンボルが描かれた卵を発見します。そのシンボルは魔術の印である五芒星(ペンタグラム)でした。捜査の過程で、二人はイギリスから公演に訪れていた若き霊媒師オリヴィアに出会います。彼女は死者の霊を呼び出す儀式で人気を博していましたが、ロストフは当初、彼女を詐欺師だと疑います。しかし、オリヴィアが事件の犠牲者の霊視を行い、「殺人は第9の生贄まで続く」という不気味な予言を口にしたことから、事態は一変します。ロストフたちは、ドクロのタトゥーを持つ謎の人物を追いながら、サンクトペテルブルクの深い闇に隠された驚愕の真実へと迫っていきます。

 

キャスト

 

  • オリヴィア・リード: デイジー・ヘッド
  • セルゲイ・ロストフ警部: エフゲニー・ツィガノフ
  • ガニン: ドミトリー・リセンコフ
  • ブラックウッド: ジョナサン・サルウェイ
  • 皇帝の側近: ユーリ・コロコルニコフ

 

主題歌・楽曲

 

  • 音楽: イゴール・ヴドヴィン
  • 楽曲解説: 19世紀の重厚な雰囲気を再現するため、弦楽器を中心としたクラシカルな旋律が多用されています。同時に、オカルト的な儀式シーンでは不穏な低音や不協和音を織り交ぜることで、観客に視覚だけでなく聴覚からも恐怖と緊張感を与えています。

 

受賞歴

 

  • ロシアの権威ある映画賞において、衣装デザイン賞や美術賞にノミネートされました。19世紀のサンクトペテルブルクを忠実に再現したセットや、キャラクターの個性を際立たせるゴシック調の衣装が高い評価を受けています。

 

撮影秘話

 

  • 劇中のサンクトペテルブルクの街並みは、実際の歴史的建造物でのロケと、大規模なセット撮影を組み合わせて作られました。霧深い夜のシーンは、当時のガス灯の灯りを再現するために特殊な照明技術が使われています。
  • 霊媒師オリヴィアを演じたデイジー・ヘッドは、19世紀のスピリチュアリズム心霊主義)について深く学び、当時の降霊会の様子をリアルに演じ分けました。彼女の流暢な英語とロシア人キャストのやり取りが、作品に独特の異国情緒をもたらしています。
  • 犯行現場に置かれた五芒星の卵などの小道具は、19世紀の黒魔術に関する文献を基に細部までデザインされました。

 

感想

 

映像美がとにかく素晴らしく、ダークなサンクトペテルブルクの風景に引き込まれます。単なるミステリーに留まらず、オカルト要素がスパイスとなっており、次に何が起こるか予測できない面白さがあります。ロストフ警部とガニンのバディ関係もコミカルで、暗い事件の内容を和らげてくれる良いアクセントになっています。19世紀という科学と迷信が混在した時代背景が見事に表現されており、ゴシックホラー好きにはたまらない一作です。

 

レビュー

 

肯定的な意見

・ビジュアルの完成度が非常に高い。ダークファンタジーのような雰囲気とミステリーの融合が成功している。

霊媒師オリヴィアとロストフ警部のやり取りが魅力的で、キャラクターに感情移入しやすい。

否定的な意見

・中盤の展開が少しゆっくりに感じられる部分があるが、クライマックスの衝撃で帳消しになる。

・グロテスクな描写が一部あるため、苦手な人は注意が必要だが、作品の雰囲気には合っている。

 

考察

 

科学と超自然現象の対立

合理主義者のロストフ警部と、超自然的な力を使うオリヴィア。この二人の協力関係は、当時のロシア社会における科学の台頭と、根強く残る信仰や迷信の対立を象徴しています。最終的にどちらが正しいかではなく、両方の視点が必要とされる結末は非常に示唆に富んでいます。第9の生贄という数字には、数秘術的な意味合いも込められており、犯人の執着がいかに深いかが伺えます。

 

都市としてのサンクトペテルブルク

本作においてサンクトペテルブルクは単なる舞台ではなく、一つのキャラクターのように描かれています。美しく豪華な宮廷と、泥濘んだ裏路地の格差。その暗部から生まれる猟奇事件は、都市が抱える歪みを象徴しているようです。

 

 

※以下、映画のラストに関する重大なネタバレが含まれます。
未視聴の方はご注意ください。

 

ラスト

 

物語の終盤、ロストフたちは犯人のアジトを突き止めますが、そこには驚くべき光景が広がっていました。真犯人は、皇帝に近い地位にある高官でした。彼は最愛の妻を蘇らせるため、古の禁忌である魔術の儀式を行っていたのです。その儀式には9人の美女の生贄が必要であり、オリヴィアこそが最後の「第9の生贄」として狙われていたことが判明します。儀式が佳境に入り、オリヴィアに危機が迫る中、ロストフとガニンが突入します。犯人は自らの魔術を信じ切り、超常的な力を発揮しようとしますが、ロストフの執念と知略によって追い詰められます。激しい闘いの末、儀式は失敗に終わり、犯人は自らが呼び出そうとした「死」に飲み込まれるような最期を遂げます。事件解決後、オリヴィアは再びイギリスへと旅立ちますが、ロストフとの間には深い信頼が芽生えていました。サンクトペテルブルクに朝が訪れ、平穏が戻ったかのように見えますが、ロストフの机には再び不気味なシンボルが記された手紙が届き、新たな闇の始まりを示唆して物語は終わります。

 

視聴方法

 

 

DVD&Blu-ray情報

 

日本国内盤のDVDが発売されています。映像の質感や美術の細部を堪能するには高画質での視聴が推奨されます。日本語吹き替え版も収録されており、重厚なミステリーの雰囲気をじっくりと楽しむことができます。

 

 

 

 

まとめ

 

『殺人狂騒曲 第9の生贄』は、圧倒的なビジュアルと巧みなストーリーテリングが光る、ロシア製ミステリーの秀作です。19世紀のゴシックな雰囲気が好きな人、本格的なバディ・サスペンスを求めている人には間違いなくおすすめできる作品です。魔術の印「五芒星」に隠された真実と、サンクトペテルブルクの闇に翻弄される人々の運命を、ぜひ配信やDVDで体験してください。

 

映画のジャンル

 

ゴシック・ミステリー、オカルト・サスペンス、バディ・ムービー