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映画『ソウ4』:ジグソウの遺志を継ぐ者は誰だ?SWAT司令官リッグに仕掛けられた90分の極限ゲーム

 

映画『ソウ4』:ジグソウの遺志を継ぐ者は誰だ?SWAT司令官リッグに仕掛けられた90分の極限ゲーム

映画 ソウ4のポスター

驚愕のエンディングで幕を閉じた前作から、物語はさらに深化します。映画『ソウ4』(原題:SAW IV)は、ジグソウの死から始まる新たな恐怖の連鎖を描いています。死してなお、その遺志(ゲーム)は生き続けているのか。今回の標的は、仲間を救いたいという強い正義感を持つSWATの司令官リッグ。彼に課せられた90分間の試練を通じて、観客はジグソウの過去と、新たな後継者の存在を知ることになります。

 

 

 

 

概要・原題

 

  • 原題: SAW IV
  • 公開年: 2007年
  • 上映時間: 93分
  • ジャンル: スリラー、ホラー
  • 監督: ダーレン・リン・バズマン
  • 脚本: パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
  • 製作: マーク・バーグ、オーレン・クールズ、グレッグ・ホフマン

 

あらすじ

 

ジグソウが死亡し、その遺体の胃の中から一本のマイクロカセットが発見されるところから物語は始まります。そのテープには、まだゲームが終わっていないことが告げられていました。SWATの司令官リッグは、かつての仲間であるエリック・マシューズやホフマン刑事が失踪し、自身も何者かに襲われて拉致されます。目覚めた彼に与えられた時間は90分。ジグソーパズルに触れていない最後の役員として、一連の執拗な罠を克服し、友人たちを救わなければなりません。リッグは「救いたい」という強迫観念を試されることになり、その歩みがさらなる犠牲を生む皮肉な展開に巻き込まれていきます。一方、FBI捜査官のストラムとペレーズは、ジグソウの元妻ジル・タックへの尋問を通じ、ジョン・クレイマーがなぜジグソウになったのかという過去に迫ります。

 

キャスト

 

  • リッグ: リリク・ベント
  • ホフマン刑事: コスタス・マンディロア
  • ストラム捜査官: スコット・パターソン
  • ペレーズ捜査官: アシーナ・カーカニス
  • ジグソウ(ジョン・クレイマー): トビン・ベル
  • ジル・タック: ベッツィ・ラッセル
  • エリック・マシューズ: ドニー・ウォルバーグ
  • アート・ブランク: ジャスティン・ルイス
  • モーガン: サレイン・ボイラン
  • ジェフ: アンガス・マクファーデン

 

主題歌・楽曲

 

  • 音楽: チャーリー・クローザー
  • 主題歌: I.V. (X JAPAN)
  • 特記事項: 日本公開版ではX JAPANの楽曲が主題歌に採用され、話題となりました。チャーリー・クローザーによる不穏なスコアは今作でも健在です。

 

受賞歴

 

  • サターン賞 ホラー映画賞 ノミネート

 

撮影秘話

 

  • 本作では前作までの時間軸と並行して物語が進むという非常に複雑な構成がとられています。撮影現場では役者たちにも全貌が明かされない部分があったと言われています。
  • ジグソウの元妻ジル・タックを演じたベッツィ・ラッセルは、今作からシリーズの重要人物として大きくクローズアップされることになりました。
  • 特殊メイクやトラップの制作には、過去作以上に手間がかけられており、特に解剖シーンのリアリティは徹底されています。

 

感想

 

今作の最大の特徴は、ジグソウがなぜ誕生したのかという背景が深く掘り下げられている点です。元妻ジルとの幸せだった過去、そして彼を絶望に突き落とした事件。これらが描かれることで、単なるシリアルキラーではない、ジョンの悲しき人間性が浮き彫りになります。物語の構成はパズルのように複雑で、一度観ただけでは理解しきれないほどの情報量がありますが、すべてが繋がった時の驚きはシリーズ随一です。リッグの「救いたい」という善意が裏目に出る展開は、観ていて非常にもどかしく、人間の心理を突いたジグソウの恐ろしさを再確認させられます。

 

レビュー

 

肯定的な意見

・ジグソウの過去を知ることで、キャラクターへの理解が深まった。

・前作ソウ3と同時進行というトリックが明かされた時、鳥肌が立った。

・新キャラクターのホフマンやストラムが魅力的で、次が気になる展開。

否定的な意見

・時間軸が入り組んでいて、初見ではストーリーについていくのが大変。

・トラップの描写がますます痛々しく、グロテスクな表現が苦手な人にはきつい。

 

考察

 

ジグソウの起源とジル・タックの役割

今作で明かされるジグソウの過去は、彼が単に死を目前にしたからゲームを始めたのではないことを示しています。子供を失うという悲劇、そしてそれを引き起こした人間への失望。彼が求めたのは「法で裁けない悪」に更生の機会を与えることでしたが、それは同時に彼自身の精神を崩壊させていく過程でもありました。ジル・タックは彼を止められなかった後悔とともに、彼の遺志に深く関わっていくことになります。

 

リッグに課せられた真の試練

リッグへのゲームは、彼自身の正義感が他者の自立を妨げ、結果として周囲を危険にさらしているという指摘でした。ジグソウはリッグに「何もしないこと」の重要性を教えようとしましたが、リッグの行動原理はその真逆でした。この皮肉な対比が、物語に深い悲劇性をもたらしています。

 

 

※以下、映画のラストに関する重大なネタバレが含まれます。
未視聴の方はご注意ください。

 

ラスト

 

リッグはついに最終地点に到達しますが、そこには失踪していたホフマン刑事とエリック・マシューズがいました。扉を開ければエリックが死ぬという仕掛けでしたが、リッグは時間を待たずに突入。その結果、エリックの頭上にあった氷の塊が砕け、彼は死亡します。同時にリッグを誘導していたアート・ブランクも死に、リッグ自身も重傷を負います。ここで衝撃の真実が明かされます。ホフマン刑事こそが、ジグソウの隠された共犯者でした。彼は縛られていた縄を自ら解き、瀕死のリッグを見下ろしながら静かに去っていきます。また、このソウ4のゲームは、前作ソウ3のゲームと全く同じ時間に別の場所で進行していたことが判明します。物語の冒頭にあったジグソウの解剖シーンは、実はすべてのゲームが終わった後の出来事だったのです。ホフマンという新たな後継者の誕生とともに、物語は次なるステージへと続きます。

 

視聴方法

 

 

DVD&Blu-ray情報

 

ソウ4のパッケージ版には、メイキング映像や削除シーンが豊富に収録されています。また、シリーズを通しての伏線を整理するためのコメンタリーも非常に有用です。

 

 

 

 

まとめ

 

映画『ソウ4』は、ジグソウという怪物の誕生秘話と、新たな後継者の登場を鮮烈に描いた作品です。死してもなお支配を続けるジョンの知略と、ホフマン刑事の冷徹な正体が明かされるラストは、シリーズの中でも屈指の衝撃度を誇ります。複雑に絡み合う時間軸の謎を解き明かす楽しみを、ぜひ配信サービスなどで味わってみてください。一度観た後にもう一度見直すと、多くの発見があるはずです。

 

映画のジャンル

 

スリラー、ホラー、サスペンス

  • ソウ4
  • SAW IV
  • ジグソウ
  • ホフマン刑事
  • シチュエーション・スリラー
  • ホラー映画
  • 衝撃の結末