最強の美食家<グルメ>月山習登場!映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』の見どころ解説と壮絶バトル考察

2019年に公開された映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』は、石田スイの人気コミックを原作とした実写版の第2作目です。前作で人を喰らわなければ生きられない存在【喰種(グール)】と人間のハーフ【半喰種】になってしまった主人公、金木研(カネキ)が、喫茶店「あんていく」で居場所を見つけ、両世界の狭間で葛藤しながら生きていく姿を描きます。本作の最大の見どころは、原作者からも絶大な人気を誇る強烈なキャラクター、美食家<グルメ>こと月山習の登場です。月山は、半喰種であるカネキの特異な「香り」に異常なほどの執着を見せ、彼を極上の獲物として手に入れようと画策します。月山がカネキを「喰種レストラン」に招待したことから始まる、喰種同士の壮絶なバトルと、カネキや仲間たちの運命が大きく動き出すドラマが展開されます。窪田正孝、山本舞香に加え、松田翔太が月山習役として参加し、原作ファンも納得の再現度と演技で、物語に新たな緊張感をもたらしました。
概要・原題
- 原題: 東京喰種 トーキョーグール【S】(Tokyo Ghoul S)
- 公開年: 2019年
- 上映時間: 97分
- ジャンル: アクション、ホラー、ダークファンタジー、サスペンス
- 監督: 川崎拓也、平牧和彦(共同監督)
- 脚本: 詳細情報なし(映画では御笠ノ忠次が担当)
- 原作: 石田スイのコミック『東京喰種 トーキョーグール』(集英社刊)
あらすじ
人を喰らうことでしか生きられない運命を受け入れつつある半喰種、金木研(カネキ)は、喰種たちが集う喫茶店「あんていく」で店員として働き、人間と喰種が共存できる道を模索していました。そんなカネキの前に、突如として現れたのが、喰種社会の中でも特に異彩を放つ男、月山習です。月山は、喰種の中でも「美食家<グルメ>」と呼ばれ、その名の通り、格別の「食」を追求する危険な存在でした。月山はカネキの持つ独特な香りに気づき、彼を「最高の食材」として手に入れることに異常な執着を示します。月山はカネキを会員制の「喰種レストラン」に誘い出し、カネキをターゲットとした残酷な催しを実行に移します。カネキは、自身の捕食を企む月山から逃れるため、そして大切なあんていくの仲間たちを守るため、最強の喰種である月山との避けられないバトルに身を投じることになります。この戦いを通して、カネキは自身の「半喰種」としての力を受け入れ、覚醒の一歩を踏み出すことになります。
キャスト
- 金木研(カネキ): 窪田正孝(半喰種としての苦悩と覚醒を見事に演じきっています)
- 霧嶋董香(トーカ): 山本舞香(あんていくの店員で、カネキを厳しくも温かく見守る)
- 月山習(ツキヤマ): 松田翔太(美食家<グルメ>と呼ばれる史上最悪の喰種。その特異な存在感を放つ)
- 西尾錦(ニシオ): 白石隼也(カネキの先輩喰種。戦闘シーンでの迫力ある演技も光る)
- 永近英良(ヒデ): 小笠原海(カネキの唯一の親友である人間。詳細情報なし)
- 笛口雛実(ヒナミ): 木竜麻生(両親を失い、あんていくで暮らす少女喰種)
- 小坂依子(ヨリコ): 森七菜(トーカの人間側の親友。詳細情報なし)
- 入見カヤ: 知英(あんていくの店員で、元凶悪喰種のリーダー)
- ウタ: 栁俊太郎(マスク屋の店主で、喰種界のトリックスター)
- 芳村(ヨシムラ): 村井國夫(あんていくの店長。カネキの理解者)
- 坂東巳之助(美食家<グルメ>のレストランオーナー): 坂東巳之助(詳細情報なし)
主題歌・楽曲
- 主題歌: 「削除」女王蜂(強烈な個性とダークな世界観が本作と完全にシンクロしており、大きな話題となりました)
- 特記事項: 主題歌「削除」は、カネキと月山の関係性、そして喰種が背負う孤独と運命を表現しており、映画のエンディングを鮮烈に締めくくっています。
受賞歴
撮影秘話
- 月山習を演じた松田翔太は、原作の月山の持つナルシストで耽美的な雰囲気を完全に再現するため、原作のコミックを徹底的に読み込み、その仕草や言葉遣いを研究したそうです。彼の「カネキくん」というセリフは、撮影現場でも多くのスタッフを魅了したと言われています。
- 主人公のカネキ役である窪田正孝は、本作でも複雑な感情を持つ半喰種としての苦悩を表現するため、アクションシーンだけでなく、内面的な演技にも深く集中しました。
- 喰種の戦闘シーンで重要な役割を果たす「赫子(かぐね)」のVFXは、前作以上にリアリティと迫力が増しており、制作陣が細部にこだわって作り上げたことが窺えます。
- 喰種レストランのシーンは、豪華絢爛でありながらも退廃的な雰囲気を出すため、美術や照明のスタッフが特に力を入れて作り込みました。
感想
『東京喰種 トーキョーグール【S】』は、前作のシリアスな導入部分から一転、月山習というアクの強いキャラクターの登場により、一気にエンターテイメント性が増した作品です。松田翔太の月山習は、まさに「再現度の鬼」と呼ぶべき完成度で、彼の登場シーンから画面を圧倒する存在感を放ちます。特に、カネキへの執着を見せる際の、大仰で美的な仕草や表情は、原作ファンを歓喜させました。窪田正孝のカネキは、月山からの追及に対し、戸惑いながらも仲間を守るために戦うという、彼の持つ優しさと強さのバランスを繊細に演じています。喰種同士のバトルアクションも迫力満点で、赫子の表現も進化しており、原作の持つダークファンタジーの世界観をしっかりと守りつつ、実写映画としての魅力を高めた作品だと言えます。
レビュー
肯定的な意見
・「松田翔太の月山習が完璧すぎて鳥肌が立った。彼の演技だけでこの映画を観る価値がある。」
・「前作に比べてアクションが格段に進化しており、カネキと月山の最終決戦はスピード感と迫力に満ちている。」
・「原作の『月山編』の持つ耽美さ、狂気、そして喰種の悲哀を上手く捉えている。」
否定的な意見
・「月山習という個性が強すぎるキャラクターに焦点が当たりすぎ、他のキャラクターの出番が少なくなったと感じる。」
・「喰種や赫子の設定を知らないと、物語の背景が理解しにくいかもしれない。」
考察
月山習の「食」への執着
月山習の執着は、単なる捕食本能ではなく、極限の美意識に基づいたものです。彼にとって、カネキは【半喰種】という特異な存在であり、人間と喰種、両方の世界で生きるカネキの「存在そのもの」が最高の芸術品であり、それを喰らうことは究極の体験だと考えています。これは、純粋な捕食者であるペニーワイズ(前作)とは異なり、喰種社会における「文化」や「階級」といった側面を象徴的に表しています。
カネキの「覚醒」への一歩
月山との戦いは、カネキが自身が半喰種であることを受け入れ、その力を制御し始める重要な転換点です。月山に追い詰められることで、カネキは「あんていく」の仲間たちを守りたいという強い思いから、喰種としての本能と力を引き出します。この戦いは、彼が人間と喰種のどちらのアイデンティティを選ぶのかという、後の物語の核心につながる彼の内面的な葛藤を浮き彫りにしています。
赫子の多様性
本作では、月山の「甲赫(こうかく)」という防御力に優れた赫子と、カネキの「鱗赫(りんかく)」という再生力に優れた赫子のアクションが中心となります。赫子の種類によって戦闘スタイルが大きく異なることが示されており、これは原作の世界観を忠実に再現するとともに、アクションシーンに戦略的な深みを加えています。
※以下、映画のクライマックス(結末)に関する重大なネタバレが含まれます。
結末まで視聴済みの方のみお読みください。
ラスト
月山は、カネキを喰種レストランでの催しで捕食しようとしますが、あんていくの仲間たち、特にトーカとニシオの助けが入ることでカネキは窮地を脱します。最終的に、月山はカネキを追い詰めますが、カネキが喰種としての力を覚醒させ、暴走した姿で反撃します。カネキは月山を打ち負かし、月山は「あんていく」の平和な場所がカネキを喰種として成長させていることを理解し、敗北を認めます。月山は一命を取り留めるものの、カネキへの執着はより強まります。カネキは、この戦いを通じて喰種としての自分の存在と力を再び自覚し、人間と喰種の境界線で生きるという、より厳しい運命を受け入れることになります。あんていくの仲間たちは、カネキを助けるために力を合わせ、絆を深めますが、月山という強敵の登場によって、彼らを取り巻く環境が一層危険になっていくことを示唆して物語は幕を閉じます。
視聴方法
DVD&Blu-ray情報
まとめ
映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』は、主人公カネキの成長物語において、非常に重要な「月山習編」を高い熱量で実写化した作品です。主演の窪田正孝に加え、松田翔太の怪演が光り、原作ファンにとっても、新たなファンにとっても魅力的なダークファンタジーの世界が展開されます。喰種と人間、そして喰種同士の壮絶な戦いを通して、カネキが自身の運命と向き合い、力を覚醒させる過程は圧巻です。この映画は、人間と喰種の「食」を巡る倫理観や、生きる意味を深く問いかける作品として、実写化の成功例の一つと言えるでしょう。
映画のジャンル
アクション、ダークファンタジー、ホラー、サスペンス、実写化、喰種、グール、月山習、美食家、赫子

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