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映画『ダーククリスタル』あらすじ・解説!ジム・ヘンソンが創り上げた人形ファンタジーの傑作

映画『ダーククリスタル』あらすじ・解説!ジム・ヘンソンが創り上げた人形ファンタジーの傑作

映画ダーククリスタルのポスター

セサミストリート』や『マペット』シリーズで知られる人形師、ジム・ヘンソンフランク・オズが監督を務めたファンタジー映画『ダーククリスタル』。人間の登場しない、すべてを人形とミニチュアで表現したその革新的な映像は、公開から40年以上経った今も色褪せることなく、多くのファンを魅了し続けています。邪悪なスケクシス族と平和を愛するミスティクス族、そして世界を救うために旅に出るゲルフリン族の少年ジェン。この記事では、映画の壮大な物語から、制作の裏側に隠された驚きの事実まで、詳しく解説します。現在、Amazonプライムビデオで配信中です。

 

 

 

 

概要・原題

 

  • 原題: The Dark Crystal
  • 公開年: 1982年(日本公開は1983年)
  • ジャンル: ファンタジー、アドベンチャー
  • 監督: ジム・ヘンソンフランク・オズ
  • プロデューサー: ジム・ヘンソンゲイリー・カーツ
  • あらすじ: 1000年前、宇宙を支配する強大な力を持つクリスタル「クリスタル・オブ・トゥルース」が砕け散り、邪悪なスケクシス族と、穏やかなミスティクス族という二つの種族が生まれました。世界はスケクシス族に支配され、闇に覆われています。予言によれば、3つの太陽が重なる「大会合」の日までに、クリスタルを元に戻さなければ、世界は永遠に闇に支配されてしまうといいます。ミスティクス族に育てられたゲルフリン族の少年ジェンは、世界を救うため、クリスタルの欠片を探す旅に出ます。

 

あらすじ

 

はるか昔、異世界「スラの森」に存在する「クリスタル・オブ・トゥルース」は、世界に光と調和をもたらしていました。しかし、クリスタルは砕け散り、その欠片が失われたことで、世界は邪悪なスケクシス族に支配されることになります。スケクシス族は、ミスティクス族を虐げ、生命の光を奪い、世界を衰退させていました。唯一生き残ったゲルフリン族の少年ジェンは、長老であるミスティクス族に育てられ、世界を救うための予言を託されます。その予言とは、ジェンがクリスタルの欠片を探し出し、大会合の日までにクリスタルにはめ込むというものでした。旅の途中で、ジェンはアフラと呼ばれるゲルフリン族の少女と出会い、共に冒険を繰り広げます。彼らはスケクシス族の追撃をかわしながら、クリスタルを取り戻すために命を懸けた戦いに挑みます。

 

キャスト

 

  • ジェン(声):スティーヴン・ガーリック
  • アフラ(声):リサ・マックスウェル
  • スケクシス皇帝(声):ジェリー・ネルソン
  • スケクシス宰相(声):バリー・デネン
  • ウルスク(声):ショーン・バレット

 

主題歌・楽曲

 

  • 音楽トレヴァー・ジョーンズ
  • 主題歌:詳細情報なし
  • 備考:壮大なオーケストラサウンドが特徴的な音楽は、映画の幻想的な世界観を一層引き立てています。特に、ミスティクス族のテーマ曲は神秘的で、スケクシス族のテーマ曲は不気味で、それぞれの種族の個性を音楽でも表現しています。

 

受賞歴

 

  • 1983年ファンタスポルト国際映画祭:最優秀ファンタジー映画賞
  • 1984年サターン賞:最優秀ファンタジー映画賞、最優秀ポスター賞

 

撮影秘話

 

ダーククリスタル』の制作は、当時としては画期的なものでした。映画に登場するすべてのキャラクターは、人間ではなく、特殊な人形「パペット」で演じられています。 これらのパペットは、複雑な内部機構と、複数のパペッティア(人形使い)によって操作されており、その動きは非常にリアルで感情豊かです。ジム・ヘンソンは、パペットの可能性を広げるため、この映画に最新の技術を投入しました。さらに、本作にはCGが一切使用されておらず、すべての映像が手作業で創り出されています。この職人技と情熱が、今なお多くの人々の心を捉えて離さない所以です。

 

感想

 

この映画は、何と言ってもその圧倒的な世界観に尽きます。手作りの温かみを感じさせるパペットと、細部まで作り込まれたミニチュアの世界は、まるで絵本の中に入り込んだかのようです。物語はシンプルながらも、善と悪、光と闇の対立を深く描いており、大人でも考えさせられるテーマが詰まっています。子供向けのファンタジー映画としてだけでなく、人形劇の芸術性を極めた作品としても、高く評価されるべきでしょう。

 

レビュー

 

肯定的な意見

・「人形とは思えないほど表情豊かで、まるで本当に生きているかのようだった。」

・「CGに頼らない手作りの映像美が素晴らしい。時間をかけて作り上げたことが伝わってくる。」

・「物語はシンプルだが、奥が深く、大人も楽しめる。」

否定的な意見

・「ストーリー展開がゆっくりで、退屈に感じる人もいるかもしれない。」

・「キャラクターのデザインが少し不気味で、子供には怖いかも。」

 

考察

 

善と悪の二元論を超えて

スケクシス族とミスティクス族は、元々は一つの種族でした。クリスタルの力によって分裂し、片方は欲望と腐敗に満ちた姿に、もう片方は静かで穏やかな姿になりました。これは、人間の中に存在する二つの側面を象徴していると解釈できます。光と闇、善と悪は、互いに切り離すことのできない存在であり、その両面を受け入れることが、真の調和へと繋がるというメッセージが込められているのではないでしょうか。

 

失われた純粋さの回復

ジェンは、純粋な心を持つゲルフリン族の少年として描かれています。彼がクリスタルを元に戻す旅は、失われた世界の純粋さを取り戻す旅でもあります。この物語は、物質的な豊かさや権力を追い求めるのではなく、失われた心の豊かさや調和を回復することの重要性を訴えかけているのかもしれません。

 

 

※以下、映画のラストに関する重大なネタバレが含まれます。
未視聴の方はご注意ください。

 

ラスト

 

ジェンは、スケクシス族の城にたどり着き、クリスタルの欠片を手にします。しかし、最後の力を振り絞ってクリスタルを元に戻そうとするジェンの前に、スケクシス族が立ちはだかります。激しい戦いの末、ついに大会合の時間が迫り、ミスティクス族も城に集結します。ジェンは、クリスタルの欠片をクリスタルにはめ込み、クリスタルは元の姿を取り戻します。すると、スケクシス族とミスティクス族は融合し、再び一つの種族「ウア・マン」として再生しました。世界に再び光と平和が戻り、ジェンとアフラは、新しい時代の希望として、静かに未来を見つめるのでした。

 

視聴方法

 

 

DVD&Blu-ray情報

 

 

 

まとめ

 

ダーククリスタル』は、人形師ジム・ヘンソンの情熱と芸術性が詰まった、ファンタジー映画の金字塔です。CGが主流となった現代においても、手作りの温かみと圧倒的な世界観は、観る者を魅了してやみません。単なる善悪の物語にとどまらない深いテーマが描かれており、大人から子供まで楽しめる不朽の名作です。ぜひこの機会に、Amazonプライムビデオでジム・ヘンソンの創り上げた幻想世界を体験してみてください。

 

映画のジャンル

 

ファンタジー、アドベンチャー、人形劇、SF、ジム・ヘンソン

 

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