映画『ジュマンジ/ネクスト・レベル』徹底解説:大学生になった仲間たちが挑む、難易度MAXの「無理ゲー」サバイバル!

ゲームクリアから2年が経ち、高校生だった4人もそれぞれの道を歩み、大学生になっていました。しかし、内向的だったスペンサーは、かつての冒険の興奮が忘れられず、前作で破壊したはずの呪われたビデオゲーム「ジュマンジ」を密かに修理し始めます。その瞬間、彼は再びゲームの世界へと吸い込まれてしまうのです。スペンサーを救出するため、マーサ、フリッジ、ベサニーの仲間たちは、再びジュマンジの中へダイブすることを決意しますが、壊れたゲームの世界はバグだらけ!アバター(ゲーム内キャラクター)の設定はめちゃくちゃになり、さらに砂漠や雪山など新たなステージが追加され、難易度も大幅にレベルアップしていました。果たして彼らは、この理不尽な「無理ゲー」を全クリアし、現実世界に戻ることができるのでしょうか?ドウェイン・ジョンソンら豪華キャストが贈る、痛快な体感型アクション・アドベンチャーの続編です。
概要・原題
- 原題: Jumanji: The Next Level
- 公開年: 2019年
- 上映時間: 123分
- ジャンル: アクション、アドベンチャー、コメディ、ファンタジー
- 監督: ジェイク・カスダン (Jake Kasdan)
- 脚本: ジェイク・カスダン、ジェフ・ピンクナー、スコット・ローゼンバーグ
- 原作: 詳細情報なし (クリス・ヴァン・オールズバーグの絵本『ジュマンジ』に基づく映画シリーズの続編ですが、本作はオリジナルストーリーです。)
あらすじ
大学生になり、それぞれ別の場所で生活するスペンサー、マーサ、フリッジ、ベサニー。スペンサーは大学生活になじめず、自信を失っていました。そんな中、彼は祖父エディの家の地下室でジュマンジのゲーム機を見つけ、修理を試みますが、再びゲームに吸い込まれてしまいます。スペンサーの異変に気づいた仲間たちが救出に向かいますが、ゲームは予期せぬトラブルを起こします。スペンサーの祖父エディと、エディの友人マイロも巻き込まれてしまい、さらにアバターとプレイヤーの組み合わせがシャッフルされてしまいます。フリッジはジャック・ブラック演じる中年男性のオベロン教授に、エディはドウェイン・ジョンソン演じるブレイブストーン博士に、マイロはケヴィン・ハート演じるムース・フィンバーに、そしてマーサはカレン・ギラン演じるルビー・ラウンドハウスに入ってしまいます。彼らは、壊れたジュマンジの予期せぬ変化と、新たなステージ(砂漠、雪山など)に戸惑いながら、元の体に戻るための鍵となる「ジュエル(ファルコンの心臓)」を見つけ出す過酷なミッションに挑みます。
キャスト
- ヒュー・グラス: ドウェイン・ジョンソン(スモルダー・ブレイブストーン博士役 - 主にスペンサーの祖父エディが入る)
- ジョン・フィッツジェラルド: ジャック・ブラック(シェルドン・オベロン教授役 - 主にフリッジが入る)
- アンドリュー・ヘンリー: ケヴィン・ハート(フランクリン・“ムース”・フィンバー役 - 主にエディの友人マイロが入る)
- ジム・ブリッジャー: カレン・ギラン(ルビー・ラウンドハウス役 - 主にマーサが入る)
- ホーク: ニック・ジョナス(ジェファーソン・“シープレーン”・マクドノー役 - ベサニーが入る)
- 追加キャスト: オークワフィナ(ミン・フレッド・リン役 - スペンサーがゲーム内に入る新しいアバター)、アレックス・ウォルフ(スペンサー役)、モーガン・ターナー(マーサ役)、サーダリウス・ブレイン(フリッジ役)、マディソン・アイスマン(ベサニー役)、ダニー・グローヴァー(エディ・ギルピン役 - スペンサーの祖父)、ダニー・デヴィート(マイロ・ウォーカー役 - エディの友人)
主題歌・楽曲
- 音楽: ヘンリー・ジャックマン (Henry Jackman)
- 特記事項: 前作に引き続きヘンリー・ジャックマンがスコアを担当。ゲームの世界の壮大さとアドベンチャー感を盛り上げるオーケストラサウンドが特徴です。主題歌には特定のポップソングは使用されていませんが、ジュマンジの世界観に合わせたエキゾチックでアップテンポな楽曲が多用されています。
受賞歴
- 第46回サターン賞 ファンタジー映画賞 ノミネート
- 第25回クリティクス・チョイス・アワード コメディ映画賞 ノミネート
- 詳細情報なし (コミカルな演技とアクションが評価されました。)
撮影秘話
- 本作では、広大な砂漠や極寒の雪山など、前作にはなかった新たな環境が加わったため、ニューメキシコ州などの様々なロケ地で大規模な撮影が行われました。
- ドウェイン・ジョンソンが、老年男性であるエディ(ダニー・デヴィート)の魂が入ったブレイブストーン博士を演じるにあたり、ダニー・デヴィートの話し方やジェスチャーを徹底的に研究し、そのコミカルな演技は大きな話題となりました。
- オークワフィナが演じる新アバター、ミン・フレッド・リンは、序盤にスペンサーが入ることで、内気なスペンサーと、機知に富んだミンという二面性を表現しました。
感想
『ジュマンジ/ネクスト・レベル』の最大の魅力は、豪華キャスト陣が演じる**「魂の入れ替わり」**の面白さです。ドウェイン・ジョンソンが演じるおじいちゃん(エディ)や、ケヴィン・ハートが演じるゆっくり喋る老人(マイロ)など、前作とは全く違うキャラクターを演じており、抱腹絶倒のコメディが展開します。アクションシーンも前作を上回り、巨大なマンドリルとの橋の上でのチェイスや、砂漠でのダチョウの群れとの戦闘など、想像を超えるスケールで描かれています。単なる続編ではなく、キャラクターの内面的な成長や、家族・友情の絆といったテーマも深く掘り下げられており、幅広い世代が楽しめる体感型アドベンチャー映画の決定版と言えるでしょう。
レビュー
肯定的な意見
・「キャスティングと入れ替わりが最高に面白い。特にドウェイン・ジョンソンとケヴィン・ハートの演技のギャップが爆笑もの。」
・「ゲームの難易度が上がり、新ステージの追加で常に新鮮な驚きがある。アクションもVFXもド派手でエンタメ性が高い。」
・「単なるコメディではなく、スペンサーの成長や祖父との関係など、心温まるドラマも描かれている。」
否定的な意見
・「前作の設定を踏襲しているため、新鮮味に欠ける部分がある。」
・「ストーリーがややごちゃごちゃしており、入れ替わりが多すぎて混乱する瞬間がある。」
考察
復讐の果てにあるもの
詳細情報なし (本作では復讐の要素は薄く、スペンサーが失った「自信の回復」と、エディとマイロの「長年の友情の修復」が主なテーマとなっています。)
人間と自然の対峙
本作において、「自然との対峙」はジュマンジというゲームの世界そのものです。巨大なダチョウ、猛毒を持つ蛇、そして凍てつく雪山や灼熱の砂漠といった非日常的な自然環境が、プレイヤーたちのスキル(ゲーム内の能力)とチームワークを試す最大の障壁となります。自然はプレイヤーの弱点(ライフやスキル)を狙って襲いかかり、常に彼らを極限状態に追い詰めます。
ゲームと現実の境界線
ジュマンジのゲーム機が「バグる」ことで、本来のアバターとプレイヤーの組み合わせが崩壊し、さらに現実世界の老人たちがゲームに巻き込まれます。これにより、「自分の殻を破る」というテーマがより深く描かれます。エディはブレイブストーン博士になることで、自信を取り戻し、スペンサーはアバターから離れて行動することで、自分自身で問題を解決する力を身につけます。ゲーム内の経験が、現実世界での人生観や人間関係に大きな変化をもたらすという、シリーズ通底のメッセージが強化されています。
※以下、映画のクライマックス(結末)に関する重大なネタバレが含まれます。
未視聴の方はご注意ください。
ラスト
仲間たちは協力し、様々な難関とシャッフルされたアバターの混乱を乗り越え、最終的に元の体と役割に戻り、ゲームをクリアして現実世界に生還します。スペンサーは冒険を通じて自信を取り戻し、祖父エディとマイロも長年の友人関係のわだかまりを解消します。エディは新しいデリの経営に意欲を見せ、一同はクリスマスの食卓を囲んで再会を喜びます。しかし、本当のラストシーンでは、彼らが破壊したはずのジュマンジのゲーム機が、スペンサーの祖父の家から現実に繋がってしまい、ゲーム内の巨大なダチョウの群れが現実世界へと飛び出してくるという衝撃的なクリフハンガーで幕を閉じます。これは、ゲームの世界と現実の境界線が完全に崩壊し、続編への期待を高める結末となっています。
視聴方法
- Amazonプライムビデオ (購入・レンタル)
- U-NEXT (※配信状況は変動する可能性があります)
- Hulu (※配信状況は変動する可能性があります)
- YouTube (購入・レンタル)
- Netflix (※配信状況は変動する可能性があります)
DVD&Blu-ray情報
まとめ
映画『ジュマンジ/ネクスト・レベル』は、前作の面白さを踏襲しつつ、キャラクターのシャッフルと難易度の向上により、新たな笑いとスリルを提供してくれます。ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハートといった面々が見せる、魂の入れ替わりによる演技のギャップはシリーズ最高の見どころです。友情、家族愛、そして自己成長といった普遍的なテーマも盛り込まれており、年末年始の家族鑑賞にも最適な一本です。現在、主要な配信サービスで視聴可能ですので、ぜひこのバグったジュマンジの世界へダイブしてみてください。
映画のジャンル
- ジュマンジ/ネクスト・レベル
- ドウェイン・ジョンソン
- ジャック・ブラック
- カレン・ギラン
- 体感型アクション
- ゲーム映画