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映画『ナイト・オブ・ザ・リビング・デブ』:ゾンビパンデミックをポジティブに生き抜く?暴走系こじらせ女子のサバイバルコメディ

 

映画『ナイト・オブ・ザ・リビング・デブ』:ゾンビパンデミックをポジティブに生き抜く?暴走系こじらせ女子のサバイバルコメディ

映画 ナイト・オブ・ザ・リビング・デブ のポスター

ゾンビ映画の金字塔へのオマージュをタイトルに冠しつつも、中身は驚くほどポジティブでキュートなホラーコメディ。10年間恋愛から遠ざかっていた「こじらせ女子」のデブが、一夜限りの恋の相手とゾンビだらけの世界を駆け抜ける姿を描きます。監督はカイル・ランキン。主演のマリア・セイヤーの圧倒的なコメディエンヌぶりが光る一作です。

 

 

 

 

概要・原題

 

  • 原題: Night of the Living Deb
  • 公開年: 2015年
  • 上映時間: 84分
  • ジャンル: ホラー、コメディ、ロマンス
  • 監督: カイル・ランキン
  • プロデューサー: カイル・ランキン

 

あらすじ

 

地元のテレビ局で働くデブは、おしゃべりが止まらないポジティブすぎる性格が災いし、10年も恋愛から遠ざかっていました。独立記念日の前夜、バーで出会ったイケメンのライアンに一目惚れした彼女は、酔った勢いで彼を逆ナンパし、翌朝彼のベッドで目を覚まします。気まずい雰囲気の中でライアンに家を追い出されたデブでしたが、外に出ると街はゾンビであふれかえっていました。再びライアンの家へ逃げ込んだデブは、彼と共に生き残るための決死のサバイバルを開始します。持ち前の猪突猛進な明るさと、ライアンへの一途な思いを武器に、デブは次々と襲い来るゾンビをなぎ倒していきますが、事態は予想外の方向へと進んでいきます。

 

キャスト

 

  • デブ: マリア・セイヤー
  • ライアン: マイケル・キャシディ
  • チャズ: クリストファー・マークエット
  • フランク(ライアンの父): レイ・ワイズ
  • スタイン刑事: トーマス・E・アッカーマン

 

主題歌・楽曲

 

  • 音楽担当: スティーヴ・ムーア
  • 楽曲の特徴: 80年代のシンセサイザー音楽を彷彿とさせるキャッチーな劇伴が、ポップな映像美と見事に融合しています。緊迫感のあるシーンでもどこか軽快さを失わないスコアが、本作のコメディ色をより一層引き立てています。

 

受賞歴

 

  • サバンナ映画祭 正式出品
  • ボストン映画祭 出品
  • ロサンゼルス・コメディ・フェスティバル 出品

 

撮影秘話

 

  • 本作の製作資金の一部は、クラウドファンディングサイトのKickstarterを通じて調達されました。多くの熱狂的なファンの支援によって実現したプロジェクトです。
  • 撮影はアメリカのメイン州ポートランドで行われ、監督のカイル・ランキンは地元のコミュニティを積極的に巻き込んで撮影を進めました。
  • 主演のマリア・セイヤーは、脚本を読んだ瞬間にデブというキャラクターに惚れ込み、撮影中もアドリブを連発して現場を盛り上げたと語っています。

 

感想

 

ゾンビ映画としてのグロテスクな描写は控えめで、とにかく主人公デブのキャラクターが魅力的です。ウザいけれど応援したくなる彼女のエネルギーが作品全体を牽引しており、サバイバルの中で徐々に距離を縮めていくライアンとの関係性も微笑ましく描かれています。ホラーが苦手な人でも楽しめる、元気をもらえるゾンビ映画です。

 

レビュー

 

肯定的な意見

・マリア・セイヤーの演技が最高に面白く、デブのファッションや髪型も個性的で可愛い。

ゾンビ映画なのに見終わった後に清々しい気分になれる。ラブコメとしての完成度も高い。

・低予算ながら工夫された演出が多く、飽きさせない展開が良い。

 

否定的な意見

・本格的なゾンビホラーを求めている人には物足りないかもしれない。

・主人公のキャラクターが強烈すぎて、前半は少しうるさく感じてしまう可能性がある。

 

考察

 

こじらせ女子がゾンビ世界で輝く理由

日常社会では浮いてしまいがちなデブの「空気が読めない」「猪突猛進」という性格が、ゾンビパンデミックという非常事態下では「迷いがない」「行動力がある」という強みに転換される点が非常に興味深いです。常識が通用しなくなった世界で、彼女の純粋さとポジティブさが最強の武器になるという構造は、多くの視聴者に勇気を与えます。

 

ライアンの心の変化と階級差

洗練された都会的な生活を送っていたライアンが、野性的で型破りなデブに惹かれていく過程は、社会的なステータスよりも人間としての本質的な強さが試されるサバイバル映画ならではの醍醐味です。二人の格差がゾンビによって無効化される描写は、ロマンスとしても機能しています。

 

 

※以下、映画のラストに関する重大なネタバレが含まれます。
未視聴の方はご注意ください。

 

ラスト

 

物語の終盤、ゾンビ化の原因がライアンの父親であるフランクが経営する会社に関連した水道汚染であることが判明します。フランクは保身のために真実を隠蔽しようとしますが、デブとライアンは協力して真相を暴き、生き残るために戦います。最終的にデブとライアンは互いへの愛を確信し、騒動が一段落した後、幸せそうな笑顔を浮かべます。世界はまだ混乱の中にありますが、デブの不屈のポジティブさがあればどんな未来も乗り越えられることを予感させながら物語は幕を閉じます。

 

視聴方法

 

 

DVD&Blu-ray情報

 

国内盤DVDが発売中。ジャケットは本作のポップな世界観を表現したデザインとなっており、特典映像にはメイキングや予告編が収録されています。マリア・セイヤーの体当たりの演技をより高画質で楽しみたいファン必見のアイテムです。

 

 

 

 

まとめ

 

『ナイト・オブ・ザ・リビング・デブ』は、ホラーという枠組みを使いながら、一人の女性が自信を取り戻し、真実の愛を見つけるまでの成長物語です。デブの突き抜けた明るさは、観る者に元気を与えてくれます。ゾンビ映画初心者や、笑って泣けるロマンスを楽しみたい方にぴったりのエンターテインメント作品です。

 

映画のジャンル

 

ゾンビ、ホラーコメディ、ロマンチックコメディ

  • ナイト・オブ・ザ・リビング・デブ
  • ゾンビ映画
  • マリア・セイヤー
  • マイケル・キャシディ
  • ホラーコメディ
  • こじらせ女子
  • サバイバル
  • B級映画