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映画『ゴースト/ニューヨークの幻』:愛は死を超えて。切なくも温かいファンタジー・ロマンスの最高傑作

 

映画『ゴースト/ニューヨークの幻』:愛は死を超えて。切なくも温かいファンタジー・ロマンスの最高傑作

映画 ゴースト/ニューヨークの幻 のポスター

1990年に公開され、世界中で記録的な大ヒットを飛ばした映画『ゴースト/ニューヨークの幻』。突然の死によってゴーストとなった男が、愛する恋人を守るために奔走する姿を描いた本作は、ファンタジー、ラブストーリー、サスペンス、そしてコメディの要素が見事に融合したエンターテインメントの結晶です。主題歌「アンチェインド・メロディ」に乗せて描かれる陶芸シーンは、映画史に残る名場面として今なお語り継がれています。

 

 

 

 

概要・原題

 

  • 原題: Ghost
  • 公開年: 1990年(日本公開も同年)
  • 監督: ジェリー・ザッカー
  • 脚本: ブルース・ジョエル・ルービン
  • ジャンル: ロマンス、ファンタジー、ドラマ
  • 上映時間: 127分

 

あらすじ

 

ニューヨークで銀行員として働くサムは、陶芸家の恋人モリーと新居を構え、幸せの絶頂にありました。しかしある夜、暴漢に襲われたサムは、モリーを守ろうとして命を落としてしまいます。肉体を離れ、ゴーストとなったサムは、自分の死が単なる強盗事件ではなく、信頼していた友人による陰謀であったことを知ります。モリーにも危険が迫っていることに気づいたサムですが、ゴーストである彼の声は彼女には届きません。途方に暮れるサムは、自分の声を聞き取ることができる胡散臭い霊媒師オダ・メイの存在を知り、彼女を強引に説得してモリーとの橋渡しを頼み込みます。

 

キャスト

 

  • サム・ウィート: パトリック・スウェイジ
  • モリー・ジェンセン: デミ・ムーア
  • オダ・メイ・ブラウン: ウーピー・ゴールドバーグ
  • カール・ブルナー: トニー・ゴールドウィン
  • 地下鉄のゴースト: ヴィンセント・スキャヴェリ
  • ウィリー・ロペス: リック・エイヴィルス

 

主題歌・楽曲

 

  • 主題歌: ライチャス・ブラザーズ「Unchained Melody(アンチェインド・メロディ)」
  • 音楽: モーリス・ジャール。この映画の大ヒットにより、1950年代の楽曲であった「アンチェインド・メロディ」が再びリバイバルヒットを記録しました。

 

受賞歴

 

  • 第63回アカデミー賞: 助演女優賞(ウーピー・ゴールドバーグ)、脚本賞(ブルース・ジョエル・ルービン)を受賞。作品賞、編集賞、作曲賞にもノミネートされました。
  • 第48回ゴールデングローブ賞: 助演女優賞を受賞。

 

撮影秘話

 

  • 監督のジェリー・ザッカーは、それまで「フライングハイ」などのコメディ映画で知られており、シリアスなロマンス映画の監督に起用されたことは当時驚きを持って迎えられました。
  • モリー役のデミ・ムーアがショートカットにしたのは、撮影直前のことでした。監督は当初驚きましたが、結果としてそのスタイルがキャラクターに非常にマッチし、ブームとなりました。
  • パトリック・スウェイジは、霊媒師役にウーピー・ゴールドバーグを起用することを強く推薦しました。彼が「彼女が出ないなら自分も出ない」とまで言ったことで、彼女の起用が決まったというエピソードがあります。

 

感想

 

何度観ても涙なしにはいられない、究極の愛の物語です。パトリック・スウェイジ演じるサムの、触れたくても触れられない切なさが画面越しに痛いほど伝わってきます。対照的に、ウーピー・ゴールドバーグ演じるオダ・メイのコミカルなキャラクターが、重くなりすぎがちなストーリーに絶妙なスパイスを加えており、笑いと涙のバランスが完璧です。最後の一瞬まで恋人を守ろうとするサムの姿には、人として大切な「想い」の強さを教えられる気がします。デミ・ムーアの涙の美しさは、今見ても全く色褪せることがありません。

 

レビュー

 

肯定的な意見

・ロマンスだけでなく、犯人を追い詰めるサスペンス要素もしっかりしていて最後まで飽きない。

・ウーピー・ゴールドバーグの演技が最高。彼女がいなければこれほどの名作にはならなかったと思う。

・「Ditto(同じく)」という言葉の使い方が非常にロマンチックで、ラストシーンのセリフに繋がる構成が素晴らしい。

 

否定的な意見

・悪人が地獄へ引きずり込まれる描写が、子供の頃に見ると少し怖かった。

・映像技術に関しては1990年のものなので、現代のCGに慣れていると少し古さを感じるかもしれない。

 

考察

 

「Ditto」という言葉に込められた意味

映画の中でサムは、モリーの「I love you」に対して、照れ隠しもあって「Ditto(同じく)」と返します。これは彼なりの愛情表現でしたが、モリーにとっては心残りの一つでした。しかし、サムがゴーストとなり、オダ・メイを通じて、あるいは最後に自らの光の中で「I love you」と言葉にしたことで、二人の愛が完成されるという構成になっています。言葉にすることの大切さを、死という極限状態を通じて描いています。

 

光と影の演出

善人が死後に迎える「白い光」と、悪人を引きずり込む「黒い影」の対比は非常に分かりやすく、勧善懲悪のメッセージが込められています。このシンプルながらも力強い死生観が、世界中の多くの人々の共感を呼んだ要因の一つと考えられます。

 

 

※以下、映画のラストに関する重大なネタバレが含まれます。
未視聴の方はご注意ください。

 

ラスト

 

親友だと思っていたカールが、裏でマフィアと繋がり銀行の金を横領していた黒幕であることが判明します。サムはオダ・メイと協力してカールの計画を阻止し、追い詰められたカールは事故によって命を落とし、暗闇の影たちによって地獄へと連れ去られました。復讐を果たし、モリーを危険から救ったサムに、天国からの迎えの光が差し込みます。その瞬間、サムの姿が一時的にモリーの目にも見えるようになります。サムはモリーに最後の手出しをし、ついに自分の口から「I love you」と伝えます。モリーが「Ditto」と微笑んで返し、サムの魂は穏やかな光の中へと消えていくのでした。

 

視聴方法

 

 

DVD&Blu-ray情報

 

『ゴースト/ニューヨークの幻』は、スペシャル・コレクターズ・エディションや、リマスタリングされたBlu-ray版が数多く発売されています。特典映像として監督やキャストのコメンタリー、メイキング映像が含まれているものもあり、映画の裏側を深く知るには最適です。主要なオンラインショップや中古市場でも容易に入手可能です。

 

 

 

 

まとめ

 

公開から30年以上が経過しても、映画『ゴースト/ニューヨークの幻』が色褪せないのは、そこに普遍的な「愛」と「赦し」、そして「勧善懲悪」の爽快感があるからです。パトリック・スウェイジの凛々しさとデミ・ムーアの可憐さ、そしてウーピー・ゴールドバーグの爆発的な存在感。この三位一体の演技が織りなす奇跡のような物語は、これからも多くの人々の心に残り続けることでしょう。

 

映画のジャンル

 

ファンタジー・ロマンス

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